服が買えないお客様

私がいた会社は、店舗直営のオリジナルブランド専門店でした。お客様は30代か40代が多く、そんなに高くも、安くもないない価格帯を扱っていました。
店舗で遭遇した印象に残ったお客様、気に入っているのに買えない人たちが買うまでの接客です。
洋服を買うことが難しいと感じている方はぜひ、参考にしてみてください。

●TPOを欲張り過ぎるお客様

Tシャツをじっと見つめて持ったまま長時間店内にいる悩んでいるようなお客様に声をかけました。
私「素敵Tシャツですよね」
お客様「はい。でも仕事には着て行けないですよね。」
私「そうですねー。お仕事用をお探しだったんですか?」
お客様「来週、海に行く予定だから、着ていく新しい服が欲しくて、いいなーと思ったけど、会社にも着て行ける物がよかったんで悩むー」
私「会社に行くときに着ている服を遊びに行くときに着て楽しいんですか?」
お客様の困った顔😓がパーっと明るくなったー🔆
お客様「これ、買います!!!」
私「ありがとうございます」

【提言】遊びに行くときは、仕事を忘れよう!!

●自信がなさ過ぎるお客様

その1 キャミソールが着れない大学生

白地に黒でかわいいエンボスで花がプリントしてあるキャミソールをずっと手にとったり眺めたりしている20歳くらいのお客様を発見しました。
私「かわいいでしょうー」
お客様「はい。でも私はキャミソールなんて着れません。自信ない。」
私「そうなんですね。上品でかわいいから似合いそうって思ったけど、、」
お客様「すみません。」
私「いえいえ、他のもゆっくり見ていってくださいね。」
しばらく、お店の中をグルグル見ているけど、何度もそのキャミソールのところに戻ってくる。見かねて、また声をかけました。
私「試着だけでもしてみますか?若いから、周りのお友達も着ていて目立つ感じじゃないから、そんなに勇気がいるとは思わないけど???」
お客様「でも、、、、無理」
私「そっか。。。今無理なら、これから歳をとってからはもっと勇気がいるから、今回の人生はキャミソール諦めることになるかもねーー」
お客様「え、、、、、やっぱり、買います!!!」
私「ありがとうございます!」
レジをしている間も、うって変わって明るい表情😊で嬉しそうだったので、こちらも幸せな気分でした。

【提言】たかが洋服、好きな服はつべこべ言わず、着てみよう!!

その2 黒が似合わない綺麗なお姉さん

黒いセーターを鏡の前で合わせて、ずっと眺めている、40代くらいの美人でスタイルが良い素敵なお客様を発見しました。
私「素敵なセータですよね。とてもお似合いですよ。」
お客様「でも、黒は似合わないって言われるのよねー」
私の心の声:誰かの妬みかーーー
私「どんな洋服を買われたときにいわれたんですか???」
お客様「高校生の時、お母さんと買物に行って、欲しい黒いブラウスがあったんだけど、黒は似合わないって」
私の心の声:出たー!たまに子供の頃とかいう人いるよねー
私「高校生の頃は子供だったからですよ。黒が似合う子供はそうそういないですよ。反対に、黒が似合わない大人もそうそういないですね。」
お客様「そうよねーー。これください。」
私「ありがとうございます。」

【提言】生きてるだけで進化している。今の気持ちを大切に!

●洋服を見ないでクレジットカードを出すお得意様

これは、変わったお得意様の話です。
3度目の来店で気づいたのですが、いつも同じような服ばかり選ばれるので、ちょっと止めて、お客様の持っている服にコーディネイトできて、尚且絶対買わないような物を勧めてみました。最初は渋々買っていかれたのですが、
お客様「自分で選ぶと、そのときは好きな服だと思って買っても、着回しも出来ないし、飽きちゃうし、結局、あなたが選んでくれた物はよく着るしお気に入りになるのよ」と言われたので、お客様のお買い物の頻度、金額に見合う物が揃ったら連絡するようにしてました。
すると、来店されると、まず、クレジットカードを出され、今日は何っていう感じで、私が包んでいると、「そんな色、着たことないし、そんなの好みじゃないし」とブツブツ言いながらお会計を待つのが恒例になりました。
そして毎回、1、2週間後に、お店の外から、この間買った物が気に入ってるとチラッと言って、立ち去っていかれます。
ちょっと大阪人のその場の面白さを追求する、みたいな感じでもありますが、、

【提言】自分の好みが信じられなくなったら、好みじゃ無い物にトライしよう!!

※思い出した順に更新予定

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